あいちトリエンナーレ2016 岡崎へ行ったら八丁味噌! #現代美術 #aichitriennale
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さかぐです。
あいちトリエンナーレが始まりました。私はまだ愛知芸術文化センターの展示しか見てませんが、すばらしかったです!
2013年「揺れる大地」というお題に合わせてキュレーターたちが腕によりをかけた感の強かった前回とは違い、港千尋が芸術監督の今回は、多種多様なアーティストの世界を捉える視点とアプローチの違いをきちんと取り上げた、いい構成になってました。見る側のいろんな受け取り方を許容するような、見たあとで、私はコレが好き!とみんなで言い合えるような、リラックスした雰囲気もあったかなー。
プエルトリコのアローラ&カルサディーラのインコと宇宙の3面インスタレーションは、はっきりいって字幕を読む作品なのだがすばらしいストーリーです。あと、自分のグラフィティと子どもたちの落書きを並べたオスカー・ムリーリョとか、盲目の人がつくったセラミックのかけらを展示していた松原慈の根気強いプロジェクトとかも打たれました。
ちょうど今、来年の札幌国際芸術祭2017に自分が関わっていて、ゲストディレクターが「現代美術F◯◯◯K!」と公言している音楽家の大友良英ということもあり、従来の美術展のやり方ではない、こことは真逆のノイズだらけの芸術祭になるだろうから、それはそれで楽しみだけど、いい作品をノイズのない環境で見るという、アートを見る喜びに存分に浸れてちょっとほっとしたのでした。
と、あいちトリエンナーレ2016の雑感でした。残りは10月に見ます。ここから本題。
10月、パフォーミングアーツ11作品固め打ちのレインボーウィークスに岡崎シビコの屋上でもパフォーマンスがあります。
アジアン・サウンド・リサーチ OPEN GATE 2016 動き続ける展覧会
10月6日~10日の5日間、岡崎の街を見渡すシビコ屋上で、ミュージシャンや美術家が日没前後に現れ、展覧会のようなライブのようなパフォーマンスのような空間と時間をつくります。
シビコは地元の渋いデパートですが、その屋上はぽっかり不思議な白い空間で、俗世を離れた浮世感があります。ここでどんな5日間が起こるのか、即興的要素の強い企画になると思います。
シビコ屋上。夕日がきれい。
ですがこの話はまた後日。ここからがほんとの本題。
このリサーチで岡崎へ初めて行ったのですが、そこで出会ったのがオカザえもん、ではなく、八丁味噌です。
実は、岡崎は八丁味噌発祥の町。岡崎城から八丁(約870m)の距離にある八丁村(現在は八帖町)で、現在のまるやが醸造業を始めたのが1337年。約300年後、東海道を挟んだお隣に、カクキューが誕生。以来、この岡崎八帖町のまるやとカクキュウで、世界中の八丁味噌をすべてつくっている、というおそるべし八丁味噌の町なのです!
桶狭間の戦いで徳川勢の兵食だったとか、豊臣秀吉が日吉丸だった頃、味噌蔵にしのびこんで味噌で飯を食って逃げたとか、いろんな逸話があります。なぜ、まるやとカクキューだけなのか、なぜ仲違いもせず(たぶん)2軒並んで今もあるのか不思議ですが、地元の友人いわく、カクキューの方が商売上手だけど、地元的にはまるやがひいき、なんだそうです。角と丸ってところもできすぎですね。
それを知ってから岡崎の味噌コーナーを見ると、ちゃんと、まるや使用とか、カクキュー使用とか商品に書いてあります。つまり書いてないのは八丁味噌ではなく赤味噌ってことでしょうか。
トリエンナーレで岡崎を回る人多いと思うけど、岡崎ではアートだけじゃなくてぜひ味噌蔵見学へ行ってほしい!巨大な桶に石を積んだ昔ながらの味噌製造法は、超美しいインスタレーションであります!
米麹を使わずに、豆と塩だけでつくる八丁味噌は、普通の味噌よりも意外や塩気が少なく、固くて濃いコクとうまみがあります。麦味噌派の私も、しばらく八丁味噌狂いです。10月は味噌ヌーボーが出る月らしいので、ぜひOPEN GATEを見にきて、そして味噌蔵見学へ行って、八丁味噌を担いで帰ってください!
八丁味噌蔵見学はまるやとカクキューのどっちでもやってます。まるやは30分ごと、カクキューは平日は1時間ごとにやってました。おみやげ付きです。わたしはまるやへいったけど、次はカクキューを見てみたい。
ほかにもシビコの隣の和泉屋さんのくず餅バー、オカザえもんどら焼きもおすすめです。アルミ箔を貼ったみたいなきらびやかな喫茶丘も必見です。一見なんにもなさそうな町だけど、あるところにはある岡崎です。
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プエルトリコのアローラ&カルサディーラのインコと宇宙の3面インスタレーションは、はっきりいって字幕を読む作品なのだがすばらしいストーリーです。あと、自分のグラフィティと子どもたちの落書きを並べたオスカー・ムリーリョとか、盲目の人がつくったセラミックのかけらを展示していた松原慈の根気強いプロジェクトとかも打たれました。
ちょうど今、来年の札幌国際芸術祭2017に自分が関わっていて、ゲストディレクターが「現代美術F◯◯◯K!」と公言している音楽家の大友良英ということもあり、従来の美術展のやり方ではない、こことは真逆のノイズだらけの芸術祭になるだろうから、それはそれで楽しみだけど、いい作品をノイズのない環境で見るという、アートを見る喜びに存分に浸れてちょっとほっとしたのでした。
と、あいちトリエンナーレ2016の雑感でした。残りは10月に見ます。ここから本題。
10月、パフォーミングアーツ11作品固め打ちのレインボーウィークスに岡崎シビコの屋上でもパフォーマンスがあります。
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10月6日~10日の5日間、岡崎の街を見渡すシビコ屋上で、ミュージシャンや美術家が日没前後に現れ、展覧会のようなライブのようなパフォーマンスのような空間と時間をつくります。
シビコは地元の渋いデパートですが、その屋上はぽっかり不思議な白い空間で、俗世を離れた浮世感があります。ここでどんな5日間が起こるのか、即興的要素の強い企画になると思います。
ですがこの話はまた後日。ここからがほんとの本題。
このリサーチで岡崎へ初めて行ったのですが、そこで出会ったのがオカザえもん、ではなく、八丁味噌です。
実は、岡崎は八丁味噌発祥の町。岡崎城から八丁(約870m)の距離にある八丁村(現在は八帖町)で、現在のまるやが醸造業を始めたのが1337年。約300年後、東海道を挟んだお隣に、カクキューが誕生。以来、この岡崎八帖町のまるやとカクキュウで、世界中の八丁味噌をすべてつくっている、というおそるべし八丁味噌の町なのです!
桶狭間の戦いで徳川勢の兵食だったとか、豊臣秀吉が日吉丸だった頃、味噌蔵にしのびこんで味噌で飯を食って逃げたとか、いろんな逸話があります。なぜ、まるやとカクキューだけなのか、なぜ仲違いもせず(たぶん)2軒並んで今もあるのか不思議ですが、地元の友人いわく、カクキューの方が商売上手だけど、地元的にはまるやがひいき、なんだそうです。角と丸ってところもできすぎですね。
それを知ってから岡崎の味噌コーナーを見ると、ちゃんと、まるや使用とか、カクキュー使用とか商品に書いてあります。つまり書いてないのは八丁味噌ではなく赤味噌ってことでしょうか。
トリエンナーレで岡崎を回る人多いと思うけど、岡崎ではアートだけじゃなくてぜひ味噌蔵見学へ行ってほしい!巨大な桶に石を積んだ昔ながらの味噌製造法は、超美しいインスタレーションであります!
米麹を使わずに、豆と塩だけでつくる八丁味噌は、普通の味噌よりも意外や塩気が少なく、固くて濃いコクとうまみがあります。麦味噌派の私も、しばらく八丁味噌狂いです。10月は味噌ヌーボーが出る月らしいので、ぜひOPEN GATEを見にきて、そして味噌蔵見学へ行って、八丁味噌を担いで帰ってください!
八丁味噌蔵見学はまるやとカクキューのどっちでもやってます。まるやは30分ごと、カクキューは平日は1時間ごとにやってました。おみやげ付きです。わたしはまるやへいったけど、次はカクキューを見てみたい。
ほかにもシビコの隣の和泉屋さんのくず餅バー、オカザえもんどら焼きもおすすめです。アルミ箔を貼ったみたいなきらびやかな喫茶丘も必見です。一見なんにもなさそうな町だけど、あるところにはある岡崎です。
by voidchicken
| 2016-08-18 13:46
| travel
↑王様が見守ってるよ☆
by voidchicken
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