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ドキュメンタリー映画『沖縄 うりずんの雨』と『戦場ぬ止み』 (1) #eiga #film #movie #okinawa

*特別寄稿*

【沖縄の歴史と現在を知る――ドキュメンタリー映画『沖縄 うりずんの雨』と『戦場ぬ止み』】(1)

ポレポレ東中野で上映中の三上智恵 (Chie Mikami)監督『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』(2015年、東風)の感想を書こうと思いながら、延び延びになっていました。ちょうど先週末から同じくポレポレで『沖縄 うりずんの雨』(ジャン・ユンカーマン監督、2015年、シグロ)の上映が始まったので、併せて紹介します。

まず、タイトル。どちらも「いま」の沖縄から生まれた「うた」から取られています。

「うりずんの 雨は血の雨 涙雨 礎の魂 呼び起こす雨」(詠み人 小嶺基子)

「今年 しむ月や 戦場ぬ止み  沖縄ぬ思い 世界に語ら」
(くとぅし しむぢちや いくさばぬとぅどぅみ うちなーぬうむい しけにかたら)

『沖縄 うりずんの雨』のパンフによると、「『うりずん』とは、『潤い初め(うるおいぞめ)』が語源とされ、冬が終わって大地が潤い、草木が芽吹く3月頃から、沖縄が梅雨に入る5月くらいまでの時期をさす言葉」だそうです。「礎(いしじ)」は、もちろん沖縄戦の戦没者の名前を刻んだ「平和の礎」を指しています。沖縄の地上戦は4月1日、つまりうりずんの季節の最中に始まりました。新しい命の萌え出でる季節が、凄惨な戦争の記憶と重なり、雨さえも血となって流れて、死者の(そして生者の)魂を揺り動かすというわけです。映画では、この短歌がラジオ番組で朗読される場面が出てきます。

一方、「今年 しむ月や~」は、昨年(2014年)11月の沖縄県知事選挙の前に、辺野古のゲート前に掲げられた琉歌から取られています。「今年11月の県知事選挙は、私たちのこの闘いに終止符を打つ時だ。その決意を日本中に、世界中に語ろうじゃないか」という意味ですが、辺野古の基地建設をめぐる闘いだけでなく、沖縄戦以来、沖縄が戦場の島であり続けてきたことに止めを刺したいという意味も込められています。「沖縄ぬ思い」には、「うりずんの~」の歌にも重なる歴史の記憶も刻み込まれているでしょう。

『戦場ぬ止み』は、ほぼすべてが昨年夏から今年1月までに撮られた映像で構成されています。沖縄の現在、それも辺野古の基地問題に焦点を当て、それにかかわる一人ひとりの思いと記憶を遡るかたちで、歴史が決して過去の問題にはなっていないこと、そのうえにいまの運動がかたちづくられていることを示しています。

一方、「沖縄戦」「占領」「凌辱」「明日へ」の4部構成から成る『沖縄 うりずんの雨』は、主として資料映像とインタビューによって、沖縄の歴史を1945年から現在まで辿る内容になっています。2時間半のなかに非常に多くの情報を詰め込んでいますが、決して駆け足ではなく、一つひとつのテーマをじっくり掘り下げつつ進んでいく感じで、その編集のテンポは本当に見事です。

それぞれの作品はもちろん別個につくられたものですが、『戦場』がいわば横断面、『うりずん』が縦断面から見た沖縄になっており、併せて見ることで沖縄の歴史と現在がより立体的に見えてくるのではないかと思います。

ポレポレ東中野で、『戦場』が13:00と18:20から、『うりずん』が15:30からなので、ぜひぜひ併せて見ることを勧めます。どちらも2時間を超す作品ですが、長さを感じさせない内容なので、少し覚悟すれば大丈夫です!(と太鼓判を押します)

と言いつつ、この紹介文のほうはひどく長くなってしまったので、ここでいったん切り、それぞれの作品については明日以降、また書きます。

水谷みつる
(facebookより転載)


過去記事 contributed by Mitsuru Mizutani
ドキュメンタリー映画『ルック・オブ・サイレンス』(特別寄稿)


映画の過去記事はこちらにも!
映画「ASAHIZA 人間は、どこへ行く」を見た
「ハート・ロッカー」 #eiga #Iraq war #film #TheHurtLocker #movie #Bigelow
"I am gay..." Brüno coming March 2010



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by voidchicken | 2015-08-20 01:20 | movies | Trackback | Comments(0)

ドキュメンタリー映画『ルック・オブ・サイレンス』(特別寄稿) #eiga #film #documentary #cinéma

【虐殺の被害者が加害者と対峙する――ドキュメンタリー映画『ルック・オブ・サイレンス』@イメージフォーラム】

もたもたしているうちに渋谷イメージフォーラムでの上映がモーニングショーだけ、そして21日(金)までになってしまったので、慌てて紹介します。

昨年、公開されて大きな注目を集めた『アクト・オブ・キリング』(ジョシュア・オッペンハイマー、2012年)を覚えていらっしゃる方も多いでしょうが、『ルック・オブ・サイレンス』(同、2014年)は時系列的にはその続編、内容的には対を成す作品になります。

どちらも取り上げているのは、インドネシアで1965年から66年にかけて100万から200万もの人々が「共産主義者」として虐殺された事件です。驚くべきことですが、50年経ったいまも加害者たちは一切、罪に問われることなく、多くが権力を持つ者(政治家であれ、実業家であれ、ギャングのボスであれ)として、社会でのなかで支配的な位置を占めています。その一方、被害者とその家族は「共産主義者」として長く差別され、困難な生活を強いられてきました。もちろん、声を上げるなど許されないことでした。

『アクト・オブ・キリング』は、加害者が自らの加害行為を演じて映像化する過程を追うという斬新な手法で、その内容のおぞましさとともに観客の度肝を抜きました。『ルック・オブ・サイレンス』は、逆に被害を受けた側に焦点を当て、虐殺の後に生まれた被害者の弟アティ・ルクンが加害者を一人ひとり訪ね、彼らと対峙していくさまをオーソドックスなドキュメンタリーの手法で静かに映し出しています。

被害者として言葉を発することが直接的な身の危険につながりかねない状況のなかで、無料の検眼を装って加害者のもとを訪れ、殺されたのは自分の兄だと切り出すアディ。その決意を秘めた揺らぐことのない表情が、動きのない画面に強い緊張感をもたらしています。一方、カメラは、不意を突かれ(まさか被害者から加害の事実を突きつけられる日が来るとは思ってもいなかったのでしょう)、うろたえ、怒り、脅し、あるいは、言い訳し、微笑み、和解をもちかける加害者の姿も、容赦なく抉り出しています。

前作の『アクト・オブ・キリング』を見た時、なぜ加害者がこんなにも嬉々としてオッペンハイマーの取材を受け入れ、一切、悪びれる様子もなく、まるで記録されるべき英雄的な事績のように自らの残虐な行いを誇り、演出たっぷりに再現までして見せるのか、不思議でたまりませんでした。ですが、今回、『ルック・オブ・サイレンス』を見ていて、ああ、これなのかと、謎を解く鍵の一端が垣間見えたように感じた瞬間がありました。

先週末から今週末にかけて、原爆投下とそのナラティヴをめぐる対照的なスタンスの記事を二つ紹介しました。「原爆投下によって多くの命が救われた」というナラティヴが優勢であれば、「原爆投下は正しいことだった」という判断がより容易になるように、「共産主義者は社会の安定を脅かす危険な存在で撲滅されて当然」というナラティヴが優勢な世界では、彼らの虐殺を正当化することがより容易になるのは想像がつきます。それどころか、加害者が自らを「悪を倒したヒーロー」として英雄視することも可能になるでしょう。『アクト・オブ・キリング』でも『ルック・オブ・サイレンス』でも、欧米から来た映画監督の前で、加害者たちがあれほど嬉々として自らの残虐行為を語り、再現して見せたのは、そこに格好の伝記作者(英雄譚の語り部)を見出したからなのでしょう。結果は彼らの期待とは異なり、歴史の闇に埋もれていた虐殺の事実を世界に知らしめるものになりましたが。

社会がどのようなナラティヴを優勢なものとして受け入れるかが、個人の行動と思考にどれほど大きな影響を与えるのかを、非常に特殊で極端とも思える事例を通して(でも、それは本当に稀な事例でしょうか?)、剥き出しにして見せる映画です。そしてナラティヴの形成は、上に教室の場面を紹介したように、もちろん教育とも深くかかわっています。終戦70年目を迎える私たちにとっても、本当に差し迫った緊急の問題の一つと思います。

来週21日(金)までで、朝10:30からと早いですが、ぜひ劇場へどうぞ。

水谷みつる
*facebookより転載

映画『ルック・オブ・サイレンス』予告編


資料
「原爆投下は必要なことだった」という一面的な《語り》を乗り越えようとするBBCの記事 

by nofrills

【オピニオン】原爆投下を神に感謝
「原爆投下を神に感謝」という見出しのThe Wall Street Journalのオピニオン記事の日本語訳。

The Wall Street Journal 元記事 原文
Thank God for the Atom Bomb
By Bret Stephens Aug. 3, 2015 7:02 p.m. ET

現代第8位
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"I am gay..." Brüno coming March 2010

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by voidchicken | 2015-08-18 01:10 | movies | Trackback(1) | Comments(0)

高山明 + 小泉明郎 「境界」 #メゾンエルメス #AkiraTakayama #MeiroKoizumi #Hermès #contemporaryart

過去記事
夏休み8月4日火曜日
アーティストの小泉明郎さんあちこちで活躍中! Meiro Koizumi
累累ールイルイの「おとしモノ」を見る 
日産アートアワード・グランプリとゴーン社長のこと。NISSAN ART AWARD
ブログ村現代美術人気記事 第7位
『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』本日より #FridaKahlo

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夏休み、銀座にいったらエルメスに。
おすすめの展覧会が開催中です。
まず、銀座エルメスビルに入ったら、ギャラリーはどこですか?と
聞いてみましょう。案内してくれます。
奥のエレベーターでLe Forumへ。

次号メルマガにてレビュー掲載予定です。
お楽しみに!


高山明 + 小泉明郎 「境界」
メゾンエルメス



Akira Takayama + Meiro Koizumi “Demarcation”
Maison Hermès
(TAB)

会期は、10 月 12 日(月・祝)まで。


少しずつロンドン旅行記も書きます。

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sabo


現代美術13位!

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by voidchicken | 2015-08-11 01:20 | art days | Trackback | Comments(0)

累累ールイルイの「おとしモノ」を見る #dance #おとしモノ #ルイルイ #ルイルイ

館内ホールコンテンポラリーダンスシリーズ
DANCE in LIFE Yokohama Vol.5
累累ールイルイ
おとしモノ
構成・振付・出演 藤田善宏/丸山和彰


のお誘いがあったので、見てきました。
この演目は再演で、チケットも完売だった。

「累累ールイルイ」とは、コンドルズのダンサーでもある
藤田さん(振付家、ダンサー、デザイナーと3つも肩書きのあるマルチな方)と
マイムパフォーマーで世界的に活躍する丸山さんのユニット(ふたり組)である。

もし、「コンテンポラリーダンスはちょっと …」という苦手な人がいたら、
ルイルイのようなユニットを見るのはおすすめかもしれない。

参照過去記事
中村恩恵 岡登志子 『白い夜』国シアターΧカイ 

というのは、プロデュースをしているCAT-A-TAC(藤田氏が主宰)自体が
「日常生活へのダンスの浸透」を
標榜しているだけに、眉間にシワをよせて見るシーンはほとんどないからだ。
お芝居やマイムを楽しむと同時にコンテンポラリーダンスも
楽しめる構成になっている。

「無声映画のようなストーリ性のつよいダンスが織りなす …」とチラシに
説明があるように、体の仕草で表現するマイムとダンスが組み合わされた
ステージはとてもわかりやすい。

この演目も、「おとしモノ」をひろってしまった男ふたりの顛末というスートーリーがあり、
ユーモアもほどよく散りばめられて、物語の展開を楽しむことができる。

また、まったくセリフがないというところが、わたしはとてもよいなと思った。
ダンスでも芝居でも、私は(あまりうまくない)役者たちが熱っぽいセリフの応酬をするのが、
かなり苦手なのである。(素人芝居はかなり遠慮したい。たとえ子どもでも)

でもルイルイはガチンコのコンテンポラリーダンスほど、肉体表現に頼らずに
そこに日常的な仕草の模倣であるマイムの表現(とてもうまいのだ)を上手にミックスしている。

この必要最低限の小道具とセットで展開していくストーリーをみて、
思い出したのがこのサイレント映画。「アーティスト」である。
なぜこの映画を思い出したのか? マイムのような芝居(表情や仕草で感情を
表現をする基本技法)は、芸術スタイルの流行とは関係なく、
ダイレクトに人の心を捕らえてしまうんだなぁと感じたから。(私はあまり見ないけど)

身体表現による伝達の強度というのは、
絵画や彫刻などに比べものにならないくらい、大きいのかなぁ …と。
ちょっと悔しい感じです。

映画『アーティスト』予告編



またこのようなユニットが関内小ホールを満員にするというのはすごいなぁと思う。
ダンサーや演劇、ダンス関係者の長年の尽力が実り、
横浜はコンテンポラリーダンスも一般に定着したのだろうか?と
考えながら、会場をあとにした。

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sabo
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by voidchicken | 2015-08-09 15:07 | art days | Trackback | Comments(0)

『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』本日より #FridaKahlo #eiga #arttweet

おすすめ過去記事
NBC skips 9/11 moment of silence  米NBC局911黙祷を生放送せず批判される
アーティスト・ファイル 2015「隣の部屋」展が始まりました! 


先日BankARTで幸運にも石内都さんのトークをお聞きしたけど、
真剣に相手に向き合いながら、その語り口は軽妙だけど、的確に話の核心を
ついてくる魅力的な方でした。私もそんな人間になりたい!と切に痺れました。


The Legacy of Frida Kahlo
(English site)

The Legacy of Frida --- Film Review by Natsuko NAKAMURA (Worldwide-Women's Action Network)

シアター・イメージフォーラムで本日より公開される石内都さんの映画。
カーロの遺品を撮影したドキュメンタリーですが、小谷忠典監督が
どのように石内さんの姿を追ったのか。「織るように」とタイトルにあるように、
遺品を撮影しながら、現在と過去をつなぐ時間の糸を織っていったのしょうか?
(詳細はオフィシャルサイトも参照ください)


『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』

映画について語る石内さんのインタビューがいろんなメディアに
あがっているのをみると、いかにこの映画が注目されているかわかりますね。

インタビュー記事リンク(Huffpost Japan)
フリーダ・カーロの遺品と出会った写真家、石内都さん 「遺されたものたち」を見つめるまなざし


『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』予告編


イベントもこれから続きますので、
お時間のある方はぜひ!

8月8日(土)
13:00~ 石内 都(写真家)、小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 石内 都 (写真家)、小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
17:05~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
19:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

8月9日(日)
13:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 片山 真理 (美術家)×小谷 忠典 監督
17:05~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
19:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

8月10日(月)
19:00~ 亀山 亮 (写真家)×小谷 忠典 監督

8月11日(火)
19:00~ 鈴木 芳雄 (美術ジャーナリスト)×小谷 忠典 監督

8月12日(水)
19:00~ 青野 賢一 (BEAMSクリエイティブディレクター)×小谷 忠典 監督

8月13日(木)
19:00~ 藤原 えりみ(美術ライター)×小谷 忠典 監督

8月14日(金)
19:00~ 諏訪 敦 (画家)×小谷 忠典 監督

8月15日(土)
13:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

8月16日(日)
13:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

8月19日(水)
19:00~ 鎌仲 ひとみ (映画監督)×小谷忠典 監督

8月23日(日)
15:00~ 堀尾 眞紀子(文化女子大学教授) 聞き手:大澤 一生(本作プロデューサー)

8月27日(木)
19:00~ 飯沢 耕太郎 (写真評論家)×小谷忠典 監督

8月28日(金)
19:00~ 佐藤 直樹 (東京藝術大学助教授)×小谷 忠典 監督

8月29日(土)
13:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

8月30日(日)
13:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ
15:00~ 小谷 忠典 監督 舞台あいさつ

9月3日(木)
19:00~ 七里 圭 (映画監督)×小谷 忠典 監督


さぼ

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by voidchicken | 2015-08-08 06:20 | art days | Trackback | Comments(0)

夏休み8月4日火曜日 #art #artweet #art_jp #contemporaryart #aatm

さかぐです。小学生みたいに夏休みの日記的にひっそり更新します。

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丸の内で毎年開催される、美大の卒展から選んだ「アワードトーキョー丸の内」、毎年地下の行幸通りでやってたのが今年から地上へ上がり、丸ビルの吹き抜けで開催。あかるい!

高さ2.3m,幅90cm、グレーのパンチカーペットという行幸地下ギャラリーが美術展に適していたとは思わないけど、あれはあれで悪条件をどう克服するかっていうチャレンジと、ショーケースとしてまとめて見られる点で成立していたと思う。ただ、地下通路の攻略としては確かにやりつくした感はあったので、地上にあがり、新たなフェーズに切り替わったことは前向きに捉えるべきか。パブリックな場所で相当しばりもあって課題もいっぱいだけど、伸びしろがあると思えばまた楽しいかな。

というわけで、今日はさぼと、久々東京に戻ってきたShioちゃんと丸の内でaatm観賞ランチ。
たまたま会場にいた作家の川角岳大くんともおしゃべりできた。やっぱり作家の話は面白い。
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目の前でちょっとずつ、ひっそりと作品に手を加えてて、誰も気づかないだろうけどささやかなrebelでよいな。ごっついパーティションももはや作品の一部に。

そのあとエルメスの高山明と小泉明郎の展示へ。小泉くんの方がむしろ演劇的に思えたのは、空間の扱いのせいか。先日の前橋の展示といい、小泉くん今めっちゃフルスロットル。あやうくてきつい部分も時代の勢いのなかですごい説得力をもっている。

そのあと資生堂ギャラリーへいくつもりが暑くてくじけ、代わりにさぼに連れられてJR高架下のインターナショナルマーケットの切手やさんへ。謎すぎるレトロな通路の切手やさんは前回のオリンピックの前年にオープンしたそう。でも次のオリンピックのための都市開発で、近々この通りごとなくなってしまうそうだ。
53年ここで切手屋をやってるというおかみさんと、店主と思いきやお客さんだったおじいさんの切手マニアの横で、所在なげにいろんな切手の束やら古いはがきやらを漁るふり。まったくはじめてだ切手の世界、ルールも基準もまったくわからず。でもみるのは楽しい。
誰も見いだせないものに価値を見出しひそかに愛であう切手マニアの世界。なんだか美しい。まったくわからないけど。
昔の切手を数枚買ってみた。小さくて使えて可愛い、これなら連れていける。切手やばいかも。
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帰りがけ交通会館内の富山館へ寄ったら、ますのすしの日替わりメニューが。東京って貪欲ね〜。土曜日の今井商店のやつ食べたい。
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by voidchicken | 2015-08-05 03:01 | art days | Trackback | Comments(0)

ArtAwardTokyo2015 川角岳大 Christopher Williams クリストファー・ウィリアムズ #aatm #art

おすすめ過去記事

アーティスト・ファイル 2015「隣の部屋」展が始まりました! 
会田誠 Makoto Aida #news #artnews
ロシアのアーティスト逃げる Putin In Lingerie
「写真家と震災」アサヒカメラ9月号



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(TAB)
Art Award Tokyo Marunouchi 2015
Marunouchi Building

今年は日当たりのよいビルに引っ越しております。
いままで狭いガラスケースのなかだったので、
作品の表現にどうしても限界があったと思います。

天高のある自由なスペースに移ってよかったですが、
あの鉄柵で作品を囲うのはやめていただきたい。
そんなことするの、世界の名品とかならまだしも、
かっこ悪ゥ。
なんかの事故防止なんでしょうか? 
しかし、あそこで絆創膏貼る以上の怪我が予測されるのでしょうか?
不思議ですねえ。
柵が好きなんですかね? それも作品にしてしまえば?

White Chapel galleryでみたChristopher Williamsを思い出したけど、
その話はまた後日に。
彼は美術館の壁ごとぶった切って展示に使ってました。
とてもコンセプチャルでよくわからんかったけど。写真に写ってるものは
どうでもいいのかもしれないと感じたのですが …。長くなるので続く。
(追記 どうでもよくはないが、誰が撮ったかはどうでもいいみたい)

*とても参考になる記事を見つけました。
やっぱり自分で撮ってなかった。なるほど。
参照リンク
見る者と写真との関わり
アナログ時代へのオマージュ
写真家:クリストファー・ウィリアムズ

(よみタイム 2014)by Manami Fujimori

クリストファー・ウィリアムズの展覧会(2010)
(ART iT, WAKO WORKS OF ART)

会場に行ったらぜひ下記ハッシュタグでツィートしてください。
さかぐーが喜びます。

#aatm勝手にグランプリ 

というわけで、俺の賞は、仮設の壁も作品としていた「川角岳大くん」にあげたいです。

アート アワード トーキョー 丸の内 2015」(a.a.t.m.)





さぼ
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by voidchicken | 2015-08-05 01:39 | art days | Trackback | Comments(0)

会田誠 Makoto Aida #news #artnews

インディペンデント紙の記事のリンクです。
さぼ

The Independent
Sunday 02 August 2015

Controversial Japanese artist defiant over calls
to take down artwork mocking
Prime Minister Shinzo Abe



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アメリカ大統領の怒りの通訳シリーズ。人気があるのかまた新しい続編を発見。
家族に広がっているのがおかしい。

Key & Peele - Obama Shutdown



これもおすすめ。

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by voidchicken | 2015-08-03 01:09 | art days | Trackback | Comments(0)

アーティスト・ファイル 2015「隣の部屋」展が始まりました! 

アーティスト・ファイル 2015
隣の部屋――日本と韓国の作家たち



国立新美術館

にて始まりました!

会期は10月12日(月・祝)まで。

facebookの展覧会ページではメイキング映像があがっていて、
作品やアーティストの細かな情報がチェックできるのがよいです!

出品作家のトークなどイベントも多いですが、
FBでリアルタイムに情報もチェックできて便利。

毎年、「アーティスト・ファイル」は力作ぞろいなのですが、
今年も見応え200%ですね。

長い映像作品もあるので、堪能するなら2時間以上は必要かなぁ。
猛暑のなか汗だくで美術館に着いても大丈夫!
一歩会場に入ると、ヤン・ジョンウクの作品があり、「チリーン」という音にかなり涼みます。
この作品だけでも30分くらい見てしまいそうです。
詳細情報およびチケットプレゼントはメルマガにて。






さぼ
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by voidchicken | 2015-07-31 01:04 | art days | Trackback | Comments(0)

ダーン・ローズガールデ氏、トークイベント 『イノベイト・ザ・フューチャー』

はじめまして。SHIBAURA HOUSEの清水です。SHIBAURA HOUSEは東京の芝浦にある、コミュニティースペースです。日常的にフリースペースを運営しイベントを開催しています。また、海外と日本のクリエーターの架け橋となる、国際的な文化活動もしています。www.shibaurahouse.jp

今回は、イベントのご案内で初めてオキュパイします。よろしくお願いします。

English follows
ダーン・ローズガールデ氏招聘関連プログラムのお知らせ
『イノベイト・ザ・フューチャー』


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いま世界で最も注目されるデザイナーのひとりである、ダーン・ローズガールデ氏(Daan Roosegaarde)が、名古屋・東京でトークイベントを開催します。トークでは、ローズガールデ氏の軌跡とこれからのビジョンを紹介。アート、環境、テクノロジーを巡る議論を深めます。



ローズガールデ氏のスタジオは、約20名のスタッフからなる小さな規模でありながら、企業や行政機関とのコラボレーションからスケールの大きな作品を次々と発表。オランダ企業のヘイマンス社(Heijmans)とともに開発・実現した「スマート・ハイウェイ」や、北京市の公園でスモッグを吸い寄せて青空を出現させる「スモッグ・フリー・パーク」など、その大胆かつユニークな活動で注目を集めています。

今回のトークイベントでは作品紹介とともに、彼の目指すビジョンや多様なパートナーとの協働についてプレゼンテーションします。社会が抱えるさまざまな課題に対して何ができるのか。ローズガールデ氏の活動を通して、クリエイティビティとエンジニアリングが示す新しい可能性を探ります。

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[トークイベント]
◎名古屋│5月14日〈木〉 17:00–19:00│名古屋大学 野依記念学術交流館ホール
参加費:一般1,000円、学生無料│逐次通訳あり│要事前申し込み
*レクチャー後にはローズガールデ氏を交えた懇親会をご用意しています。

◎東京│5月16日〈土〉 13:00–15:00│SHIBAURA HOUSE 5F
モデレーター:豊田啓介氏(NOIZ ARCHITECTS)
参加費:一般1,500円、学生1,000円│逐次通訳あり│要事前申し込み

共催:オランダ王国大使館、SHIBAURA HOUSE、スタジオ・ローズガールデ
特別協力:名古屋大学未来社会創造機構
協力:国際デザインセンター

ご予約はウェブから:http://bit.ly/1dcrVry

お問い合わせ
SHIBAURA HOUSE (info@kohkoku.co.jp) 
〒108-0023 東京都港区芝浦3-15-4
TEL: 03-5419-6446 FAX 03-5444-6310 
URL: www.shibaurahouse.jp

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SHIBAURA HOUSE is a community space in Shibaura, Tokyo. SHIBAURA HOUSE run a variety of cultural events in regular basis, and on the top of that, we organize international cultural programs. It is also famous for its architecture, which is designed by world-renowned architect Kazuyo Sejima. Please come around and say hello. www.shibaurahouse.jp

For the first time, I occupy VOID magazine and invite you to the talk events by Daan Roosegaarde.

Daan Roosegaarde Talk Event "Innovate the Future"

SHIBAURA HOUSE and the Embassy of the Kingdom of the Netherlands in Tokyo are proud to invite one of the world’s most influential designers, Daan Roosegaarde, to Japan.

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Roosegaarde is widely acclaimed with his bold and unique projects, such as Smart Highway, a co-production with the Dutch firm Heijmans, and Smog Free Park, clean air created by vacuuming smog in a park in Beijing. Roosegaarde will be giving talks in both Tokyo and Nagoya during his visit. He will introduce his practices and visions, as well as collaborations with various partners in these cities. The program will raise the question of what we can do to solve social problems and seek new possibilities by combining creativity and engineering through Roosegaarde’s work. We look forward to see you at the event.

Booking: http://bit.ly/1dcrVry
Inquiries: shimizu@kohkoku.co.jp

Nagoya
Date: 14 May (Thur.) 17:00-19:00
Venue: Nagoya University, Noyori Conference Hall (Furo-cho, Chikusa-ku, Nagoya, Aichi, 464-8602)
Admission fee: Adult 1000 yen, free admission for students.
*There will be a casual gathering after Roosegaarde’s lecture.

Tokyo
Date: 16 May (Sat.) 13:00-15:00
Venue: SHIBAURA HOUSE 1F (3-15-4 Shibaura Minato-ku, Tokyo, 108-0023)
Moderator: Mr. Keisuke Toyoda (NOIZ ARCHITECTS)
Admission fee: Adult 1500 yen, student 1000 yen.
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by voidchicken | 2015-05-06 18:35 | design | Trackback | Comments(0)


↑王様が見守ってるよ☆


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